新薬の研究者の声43歳男性

新薬の研究者の声 43歳男性

新薬を作り、どのくらいの確率で治験に進むのかを聞いてみたのですが、ほとんどの場合は、安全を確認するまでの段階で研究がとまり、新薬を販売できる可能性がなくなる事を意味しています。

私たちの仕事は、仮説を立ててから研究することの繰り返しで、こうなるであろうという結果を予測しながら進めていきますが、まず予定通りには進むことはほとんどありません。

どんな時でも、試行錯誤をすることが不可欠であり、努力に努力を重ねた時に、奇跡が起きて薬ができるので、研究者にも運河必要です。

これを考えると新薬づくりは博打に近いと言っても過言ではありませんし、最先端の科学を持っていしても、ほとんどの場合が予定通りにはいかないものです。

大学院の必要性

大学院に進んだキッカケは、血液に関する研究室に携わりたかったからで、自分の血液から白血球を抽出し、新たな物質の効果について研究をしていました。

今思えば、研究とは「なんぞや!」ということを大学院で教わったのだと思いますし、例えば、研究の仕方や研究者の考え方、そして論文の読み方などがあります。

絶対に大学院に行かなければならないと云うことにはなりませんが、新薬の研究分野では学歴が重視されている面もあるので、新薬の研究をしたいと思うのであれば、大学院に言った方が得策でしょうね。

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研究のやりがい

この世に存在ないものを作るということは、0から1を作りだす事ですので、次も上手くいかないのではという不安は常時もっていますが、結果が良く無いからと言って落ち込んでいても始まりません。

どうすれば結果が出るのかを考えていき、それが上手く行った時にはやりがいも感じる事ができますし、国際学会での発表の機会を得る事もできます。

また、昔から使用している薬でも、何故その効果があるのかが科学では分かっていない事もあるので、その点についても興味深く感じています。

例えば、研究に携わるようになると、学生時代に教わった抗ぜんそく薬の構造が、実は科学的に説明できないと言う事実に遭遇しました。

今でも頭を悩ませていますが、考えれば考えるほどに面白みが出てきて、薬の裏側まで見えるところも、研究者としてのやりがいを感じる点です。

そして、1つの薬がさまざまな病院の治療に使用される事があり、頭痛などの鎮痛剤や癌を予防する効果がある事が見つかってきている事も面白いです。

薬剤師の卵たちへ

まず、一言申し上げたいのですが、医師になれなかったからと言って薬剤師になるという発想なら、やめた方が良いと思います。

薬剤師は中途半端にやれるものではありませんし、患者さんのためにもコミュニケーション能力をしっかりと磨いてもらいたいです。

薬の服用方法は、食前や食後、食間とそれぞれに時間が決められていますが、実際には食事を3回とっていない患者さんや、夜中に仕事をしている患者さんもいらっしゃいます。

こうしたケースは、服用時間を調節するように服薬指導をしなければなりませんが、患者さんの私生活の情報を聞けていなければ出来ませんので、しっかりとコミュニケーションが取れている事が条件です。

一般の企業であれば、新人研修のようなものが有りますが、病院や製薬会社などではそれらは有りません、大学では社会常識なども勉強してもらえたらと思います。