新薬の研究者の声40歳男性

新薬の研究者の声 40歳男性

新薬の研究開発に携わり始めて12年たつ西川さんですが、研究開発の詳細は内密にされているので、企業名は明かす事ができません。

そんな西川さんに研究者の道を選んだ思いを聞きました。 「子供の頃の話ですが、父親が脳梗塞でたおれて、更に母親も更年期障害で持病を患っていたので、物心がついたときから薬に触れているような状態でして、そんな環境で育ったので、薬はなぜ効くのだろうとか、科学の先端はどうなっているのだろう、という事を考えていました。」

「薬科大学に入ったのも研究をしたいと言うより、薬の世界はどのように広がりを見せているのかを知りたかったからで、薬を作る事よりも、基礎科学に興味をもって科学の世界をもっと覗いてみたいと思ったのが、今の仕事を選んだ理由です。」

大学院の必要性

大学院に進んだキッカケは、血液に関する研究室に携わりたかったからで、自分の血液から白血球を抽出し、新たな物質の効果について研究をしていました。

今思えば、研究とは「なんぞや!」ということを大学院で教わったのだと思いますし、例えば、研究の仕方や研究者の考え方、そして論文の読み方などがあります。

絶対に大学院に行かなければならないと云うことにはなりませんが、新薬の研究分野では学歴が重視されている面もあるので、新薬の研究をしたいと思うのであれば、大学院に言った方が得策でしょうね。

新薬の完成までの流れ

新薬が作られるまでには、まず病気を治すためのメカニズムの解明作業があり、例えば、喘息による発作はどのように起こり、どのよう状況になると治まるのかを研究することから始まります。

仕組みが解明されると、次は仮設をたてながら薬の核となる物質を予測するのですが、ここまでが基礎と呼ばれているところで、薬剤師の先生や大学の教授と共同で研究を進めていくこともあります。

そして、ここからが製薬会社の研究の中心的な仕事になり、予測した物質を見つけ出す作業が始まります。

前もって沢山の物質を集めておいて、どれが反応するかをみつけていくのですが、この作業は人間だけで行っていては時間が足りないので、最先端の機会が行うこともあります。

こうして幾つかの候補となる化合物が見つかると、更に良いものにするために、化合物の安全を確認する業務となり、この段階で問題がなければ治療の効験へと進みます。